今年は例年より早い時期からインフルエンザの流行がみられています。
厚生労働省は、2026年8月28日に全国的なインフルエンザの「流行入り」を発表しました。これは1999年以降で2番目に早い流行入りとなります。
そのため当院では、例年の「10月からの接種」にこだわらず、接種をご希望される方には早めのインフルエンザワクチン接種をおすすめしています。当院では9月14日(月)から予防接種を開始します。フルミストは9月25日(金)から開始です。
「9月に打つと早すぎない?」「冬まで効果は続く?」「フルミストと注射はどちらがいい?」など、よくいただくご質問についてご説明します。
例年、インフルエンザは12月~3月頃に流行し、1月末~3月上旬にピークを迎えることが多いため、一般的には10月~12月中旬までの接種がすすめられています。
しかし、2026年は例年よりかなり早くインフルエンザの流行が始まっています。
そのため当院では、特に学校・保育園・幼稚園など集団生活をされているお子さん、受験生、医療・介護・教育関係者、ご家族に乳幼児や高齢者がいる方など、感染する機会が多い方については、9月からの早めの接種も選択肢としておすすめしています。
ワクチンの効果が十分に現れるまでには、接種後およそ2週間かかります。
必ずしも早すぎるわけではありません。
通常の流行パターンであれば10~11月頃の接種が標準的ですが、今年はすでに8月から全国的な流行が始まっています。
ワクチンには「冬のピークに備える」という目的だけでなく、今起きている流行に備えるという意味もあります。
特に感染する機会が多い方や、重症化リスクの高い方と接する機会が多い方は、早めの接種をご検討ください。
一方で、流行状況や年齢、受験などの予定によって適切な時期は異なりますので、迷われる場合はお気軽にご相談ください。
インフルエンザワクチンは、接種してから約2週間後に効果が期待できるようになり、その効果は一般的に約5か月程度持続するとされています。
例えば9月中旬に接種した場合、目安として翌年2月頃までは効果が期待できます。
ただし、ワクチンの効果はある日突然「ゼロ」になるわけではなく、時間とともに徐々に低下していきます。また、年齢や体質などによっても個人差があります。
そのため、
「早く接種して今の流行に備える」ことと、「冬~春までできるだけ高い効果を維持する」ことのバランスを考えて接種時期を決めることが大切です。
13歳以上の方は、原則として1シーズン1回の接種で十分と考えられています。
早期接種をしたからといって、すべての方に冬の追加接種が必要になるわけではありません。
ただし、非常に早い時期に接種した方で、その後も流行が長期間続いている場合や、受験など「どうしても感染を避けたい時期」が遅い時期にある場合などは、年齢・基礎疾患・接種時期・流行状況などを考慮して個別にご相談ください。
「9月に接種したから必ず冬にもう1回」ではありません。
任意接種として接種すること自体は可能ですが、姫路市の高齢者インフルエンザ定期予防接種として公費負担を利用できる期間は、2026年10月1日~2027年1月31日です。
対象となる方は、期間内であれば1回1,500円の自己負担で接種できます。
したがって、姫路市の公費負担を利用される65歳以上の方は10月1日以降に接種してください。
9月中の接種を希望される場合は任意接種となり、公費負担の対象外となりますのでご注意ください。
注射タイプの不活化インフルエンザワクチンの場合、日本では以下の接種が基本です。
・生後6か月~3歳未満:1回0.25mLを2回
・3歳~13歳未満:1回0.5mLを2回
・13歳以上:原則1回
13歳未満のお子さんの2回接種は、通常2~4週間程度の間隔をあけて行います。
そのため、小さなお子さんは流行が本格化する前に2回の接種を完了できるよう、少し早めに1回目を接種することをおすすめします。
フルミストは、注射ではなく鼻の中に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。
対象年齢は2歳以上19歳未満です。
左右の鼻に1回ずつ噴霧して終了します。
注射をしないため、
「注射が怖い」「毎年の注射で泣いてしまう」というお子さんには大きなメリットがあります。
また、フルミストは対象年齢であれば1シーズン1回の接種です。
現在のところ、フルミストと注射のインフルエンザワクチンについて、どちらか一方が明らかに優れているとはされていません。
日本小児科学会も、対象となる2歳~19歳未満のお子さんについて、原則としてどちらのワクチンも選択肢としています。
「注射が苦手」「2回接種を避けたい」というお子さんには、フルミストは非常に使いやすい選択肢です。
一方、喘息がある方などでは注射タイプのワクチンをおすすめする場合があります。
どちらが適しているか迷われる場合は、診察時にご相談ください。
フルミストは生ワクチンのため、すべての方に接種できるわけではありません。
2歳未満または19歳以上の方、妊娠中の方、免疫機能が低下している方などは、基本的に注射タイプの不活化インフルエンザワクチンを使用します。
また、喘息のある方、ゼラチンアレルギーのある方、ご家族など身近に免疫不全の方がいる場合なども、注射タイプをおすすめすることがあります。
持病やアレルギーなどがある場合は、接種前に医師へお伝えください。
フルミストは鼻に噴霧するワクチンのため、接種後に鼻水・鼻づまり・咳・のどの違和感などがみられることがあります。
また、発熱、頭痛、だるさなどがみられることもあります。
多くは一時的な症状ですが、症状が強い場合やご心配な場合は当院までご相談ください。
残念ながら、ワクチンを接種すれば100%インフルエンザにかからないというわけではありません。
インフルエンザワクチンには、発症する可能性を低くするとともに、感染した場合の重症化を予防する効果が期待されています。
特に小さなお子さん、高齢者、基礎疾患のある方などでは、重症化を防ぐことがワクチン接種の大きな目的になります。
注射タイプのインフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、同時接種することが可能です。
同時接種についても、単独で接種した場合と比べて有効性や安全性が大きく劣るという報告はありません。
その他のワクチンを接種予定の方についても、接種間隔などで迷われる場合はご相談ください。
はい。
妊娠中はインフルエンザに感染すると重症化するリスクが高くなるため、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は推奨されています。
妊娠初期を含め、妊娠期間中に注射タイプの不活化インフルエンザワクチンを接種することができます。
なお、フルミストは生ワクチンのため、妊娠中の方には使用しません。
受験生の場合は「受験本番」だけでなく、学校や塾で感染する可能性がある時期も考える必要があります。
例年であれば10~11月頃の接種がひとつの目安ですが、今年は早い時期から流行しているため、学校や塾で感染者が増えている場合には早めの接種も選択肢になります。
13歳以上では原則1回接種です。
13歳未満で注射タイプを選択される場合は2回接種となりますので、受験日から逆算して余裕を持って開始しましょう。
受験日程に合わせて接種時期を相談したい方は、お気軽にご相談ください。
はい。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変化し、そのシーズンに流行すると予測されるウイルスに合わせてワクチン株が選定されています。
また、ワクチンによる免疫も時間とともに低下します。
そのため、昨年接種された方も、基本的には毎年の接種をおすすめします。
インフルエンザにはA型・B型があり、同じシーズン中でも異なるタイプのインフルエンザに感染することがあります。
そのため、すでにインフルエンザにかかった方でも、回復後にワクチンを接種する意味はあります。
接種時期については、体調が十分に回復してからご相談ください。
注射タイプでは、接種した場所の赤み、腫れ、痛みなどが比較的よくみられます。
発熱、頭痛、寒気、だるさなどがみられることもありますが、多くは2~3日程度で改善します。
非常にまれですが、強いアレルギー反応などが起こることがあります。
接種後に気になる症状がある場合はご相談ください。
入浴していただいて問題ありません。
ただし、接種した場所を強くこすったり、長時間の入浴をしたりすることは避けましょう。
また、接種当日は激しい運動や過度の飲酒は控えてください。
2026年は例年より非常に早くインフルエンザの流行が始まっています。
例年であれば10~11月頃の接種が中心ですが、今年は「10月になるまで待つ」ことが必ずしもすべての方にとって最適とは限りません。
当院では、接種をご希望される方には9月からの早期接種にも対応します。
特に、
・保育園、幼稚園、学校など集団生活をしているお子さん
・受験生
・医療、介護、教育関係者
・ご家族に乳幼児や高齢者がいる方
・基礎疾患がある方
・インフルエンザにかかると仕事や学校への影響が大きい方
などは、早めの接種をご検討ください。
一方、ワクチンの効果は永続するものではありませんので、接種時期について迷われる場合は、年齢や生活環境、受験などの予定も含めて一緒に考えていきます。
「早く打った方がいい?」「注射とフルミストはどちらがいい?」など、分からないことがあればお気軽にご相談ください。